JupyterでのPython開発環境準備

この記事のまとめ:
  • JupyterでのPythonの開発環境を準備する。
  • 他のマシンからネットワーク経由でJupyter Notebookを使用できるように設定する。
背景:

これまでPythonのデバッグ環境として、Visual Studio Codeを使用していたのですが、Jupyterがはるかに楽そうだったので鞍替えをしてみました。なお、Pythonを実行するマシンとして、操作するマシンとは別のネットワーク上にあるマシンで実行させたいので、他のマシンから制御できるようにも設定をしてみました。

Jupyterとは

私はJupyter初心者で詳しくないので下記の記事に詳しく説明されています。

Jupyter Notebookを使ってみよう

Jupyterのインストール

Jupyterはpipでインストールできますので、下記のコマンドを実行します。

$ pip install jupyter
Jupyterの設定

Jupyterの設定ファイルを生成するために下記のコマンドを実行します。

$ jupyter notebook --generate-config

これによって、~/.jupyter/jupyter_notebook_config.pyという設定ファイルが生成されます。 Jupyterの設定を変更する際にはこのファイルを編集することで設定変更ができます。

Jupyter Notebook上でConda仮想環境切り替え

Jupyter上でCondaの仮想環境を切り替えるためのパッケージをインストールします。

$ pip install environment_kernels

次に、設定ファイルjupyter_notebook_config.pyを編集します。

# コメントアウトされている下記のパラメーターを下記の通り編集します。
c.NotebookApp.kernel_spec_manager_class = 'environment_kernels.EnvironmentKernelSpecManager'
 
# 下記を追記します。Anacondaのインストール先のディレクトリは各々の環境に合わせて編集してください。
c.EnvironmentKernelSpecManager.env_dirs = ['~/anaconda/envs']
ネットワークアクセスの許可

ここではローカルネットワークからのみアクセス可能なマシンを対象とした設定を行います。 下記の通り、設定ファイルjupyter_notebook_config.pyを編集します。

# コメントアウトされている下記のパラメーターを下記の通り編集します。
c.NotebookApp.ip = ''
c.NotebookApp.token = ''
c.NotebookApp.password_required = False

外部ネットワークから接続可能な場合においては、セキュリティ対策のために必ずパスワードの設定やポート番号の変更を実施してください。

パスワードは、元のパスワードをSHA1などで暗号化した文字列を設定ファイルには記載を行います。パスワードの暗号化は下記のコマンドでできます。

$ python -c 'from notebook.auth import passwd;print(passwd())'
Jupyterの実行

下記のコマンドでJupyterを実行できます。

$ jupyter notebook

実行するとブラウザが立ち上がりますが、ネットワーク接続された他のマシンのブラウザからでもIPアドレスとポート番号 (デフォルト:8888)を指定すれば、同様のJupyterの実行環境が立ち上がるはずです。


今回は以上です。 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
参考

本記事を書くにあたって下記を参考にさせていただきました。



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