PoSマイニングをしてみよう ~Windows編~
この記事のまとめ:
- Windows環境でのPoSアルゴリズムの仮想通貨のPoS (Proof of Stake)マイニング (※本来はstakingと言います)する方法をまとめています。(本記事は前回の記事「仮想通貨Condensate (Rain)のPoSマイニングをしてみる ~Windows編~」を再構成し、Rainに限らず一般化した記事です。)
背景:
だんだん仮想通貨の事情がわかってきまして、これまでPoW (Proof of Work)アルゴリズムの仮想通貨をGPUを使ってマイニングをしてきましたが、計算リソースのいらないPoS (Proof of Stake)によるマイニングも試してみました。また、基本的にはどのPoSコインでも作業はほとんど同じですが、今回はCondensate (Rain)(以下、Rain)を対象に動かしてみます。なお、本記事にはPoSの説明やPoS通貨自身の説明はありませんので興味のある方はご自分で調べてください。
で、稼げるの?
PoSマイニングはPoWマイニングと違って、どれだけその通貨を持っているかによって報酬の得られやすさが違います。私の場合、PoWで稼いだ仮想通貨を一部PoS通貨に回しているだけなので全く稼げません。ある種、ねずみ講みたいな感じかも。。。PoWも同じですが初期投資が必要ってことです。
マイニングに必要なもの
とりあえず今回は手軽にできるWindowsでやってみます。必要なものは24時間稼働しているWindowsマシンです。
主な手順
Windows環境でPoSマイニングを行うための主な手順は下記の通りです。
- Walletのダウンロード
- Walletの同期
- Walletへ送金
- Walletの暗号化とアンロック
1. Walletのダウンロードと実行
公式のGithubなどからwalletの実行ファイルをダウンロードしてきます。例えば、Rainの場合だとこちらからダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルの中に【仮想通貨名】-qt.exe
というようなexeファイルがあると思います(Rainの場合だとCondensate-qt.exe
)。これがwalletです。これが実行できるか試してみてください。
2. Walletの同期
Walletを初めて実行すると画面に Out of Sync (英語表記の場合)と表示されていると思います。これは同期がとれていない状態です。同期がとれていないとPoSマイニングができませんので次に同期を行う方法を説明します。
設定ファイルの作成
同期を行うために必要な設定ファイルを作成していきます。
一度、walletを実行するとC:\Users\【ログインユーザー名】\AppData\Roaming\【仮想通貨名】
というフォルダができているはずです。
そのフォルダ内に【仮想通貨名】.conf
というファイルを作成します。
上記の実行で作成された~/.【仮想コイン名】/
のディレクトリ内に【仮想コイン名】.conf
という設定ファイルを作成します(Rainの場合には、rain.conf
)。作成したconfファイルに下記を書き込みます。
このユーザー名、パスワードはRCP (Remote CoPy)コマンドを行う場合に使用するものですが、LAN内のwalletを起動しているマシンに対して、別のマシンから遠隔でwallet情報を取得したい場合などにしか基本的に使いませんので適当に入力すればよいです。なお、RCPを使用しなくてもこれらの情報がconfファイルに含まれていないと起動時にエラーになってしまうため必ず書き込んでください。
続いて、peer接続を行うノードの情報を書き込んでいきます。最新のpeer接続可能なノードアドレスはCryptopiaなど、取引所のコイン情報から確認ができます。例えば、Rainの場合にはCryptopiaのRainのCoin Informationを開くと、Connection: xx の記載があると思います。これをクリックすると、Condensate (Rain)のNode infoが表示されるはずです。ここに記載されているaddnode
をすべてコピーして先ほどのconfファイルに貼り付けます。
confファイルの編集が終わったら、walletを起動します。すると同期を開始し始めるはずです。初期同期にはしばらく時間がかかります。
(参考)設定パラメーター
confファイルの設定パラメーターはさまざまあり、一つ一つ紹介されているものがどこにあるのかわかりませんが、下記に一部が記載されていますので参考にご利用ください。なお、下手に余計な設定などを行うとセキュリティリスクを高める原因となる可能性がありますので自己責任で設定を行ってください。
3. Walletへの送金
PoSマイニングを開始するためには、walletにその仮想通貨が入っていないとマイニングが開始されません。wallletの受領アドレスは、walletのトップに Receive coins (英語表記の場合)とあると思いますので、それを押すことで表示されますので、このアドレス宛に取引所などから送金をしてください。同期が完了していれば、直にwalletの送金を確認できるはずです。
4. Walletの暗号化とアンロック
最後の手順です。walletの暗号化とロック解除することでマイニング開始ができます。
walletの暗号化とそのあとのアンロックは Settings (英語表記の場合)タブからできますのでダイアログに従って、これらを設定してください。
最後に
以上で設定完了です。さあ、これでPoSマイニング生活の開始です! もし、この記事が有益だと思われたら下記まで寄付をいただければ幸いです。
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今回は以上です。 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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